片付ける=捨てるが最初ではありません。

身の回りの不要なものを捨てる、減らす。物に固執しない、というのが現在ひとつのブームのようになっています。しかし、年配の方の中には「終活=物を捨てなければいけない、手放さなければいけない」という風潮もあり、捨てるという言葉にネガティブなイメージがある印象を受けます。

そもそも捨てることができないから、物が溜まり荷物が増えているわけです。片付けることができないと自覚されている方に「捨てましょう」「手放しましょう」と言うことは、アドバイスでも促しでもなく、単なる拒絶です。またご依頼時、お客様の多くが「家の中に物が増えて、どうやって片付けたら良いのかわからない」と言われます。「整理収納がしたい」と言われる方はほとんどおられません。「片付け方がわからない」「家の中が片付かない」と思うのは、片付けたいという気持ちの現れだと考えています。

だからこそ私たちは、捨てることありきではなく、まずはお客様が生活をする上で必要なことや希望する生活のイメージを考えていただくことから始めます。そして、その内容にできるだけ近づけることを目的に、片付けをサポートしています。



片付けを依頼するメリット


  • Point01

    収納アイテムは
    家にあるもので応用!

    新たに買い足すのではなく、基本的には既に家にあるものの利用を提案します。例えば、紙袋もそのひとつ。実は結構使えるアイテムです。

    プラスチックやカゴはしっかりしている分、引き出しの中に入れるときに融通がききません。だからといって柔らかい間仕切りは倒れてしまうこともあり、カチッと境界線を引きたい人にとっては物足りないという結果に。そこで役立つのが紙袋。引き出しの高さに合わせて紙袋を切ることで「紙袋収納」のできあがり。ただし、あくまでこれは一例です。実際は収納したい物や場所、お客様の性格や生活に合わせた収納方法をご提案します。

  • Point02

    ただ片付けるのではなく、
    ヒアリングをしっかり行います。

    私たちが重視しているのが、約30分のヒアリングです。お客様の基本的な考え方、片付けたい場所、今後どうしていきたいかと言う部分まで、しっかりお伺いします。

    また片付けを行うにあたって、重要となるのが生活のステージの変化です。これは、来年お子さんが小学校に入学する、9月に旦那さんが転勤するなど、現時点でわかっている変更点のことを意味します。近い将来の変化を見据えることで、今あるものを優先的に置くのではなく、数ヶ月後使わなくなるもの、逆に必要となるものを考えることができます。もし直近に変化がなければ「こうしたい」という希望でも構いません。変更点や希望をベースに置くことで、単に「綺麗になった」片付けではなく「満足度が得られる」片付けを実感していただきます。

  • Point03

    思い出、想い入れを大切に。
    片付けはただの仕事じゃありません。

    まず可燃ゴミ、不燃ゴミ、お子様の服のようにリサイクルに出せる物など、細かく分別できるようにゴミ袋等の準備を行います。その上で、お客様に1点ずつどうするかを判断していただきます。私たちが触っても良いものであれば「どうされますか?」と質問しながら、1点ずつ仕分けを行います。決してこちらで自己判断は行いません。例え賞味期限が切れている調味料であっても、必ず確認をとり、判断をゆだねます。

    「2年前にお祝いで買ったもの」「先輩にもらったプレゼント」のように、思い出の品をどうするか悩まれた場合は「一旦置いておきましょう」と保留することを提案します。それは「考える=捨てられない物」であることが多いためです。またお子様の場合であれば「思い出ボックス」のように親しみやすい名前をつけて、この箱に入れましょうとお伝えすることもあります。

    そして、私たちは家の中に全く知らない人間が入り、片付けのお手伝いを行う以上「勝手に片付けられた」という印象をもたれることが一つでもあってはいけないと考えています。そのため整理収納に関しましては、必ず立会いをお願いしています。